NMNとは


最近話題になっているNMNという物質をご存知でしょうか。NMNとはビタミンB3の一種で、β-ニコチンアミドモノヌクレオチドの略です。NMNやビタミンB3と言われてもピンと来ない人は、ナイアシンという物質なら聞いたことがあるのではないでしょうか。アボカドやブロッコリーなど様々な食品に含まれているので、食品から摂取することが可能な他、体内でも作られています。体内ではNADと呼ばれる補酵素をトリプトファンから生成するのですが、NADは生物にとってなくてはならない重要な酵素です。NAD回路では、NMNからNADが生成され、さらにNADが使われたあとの代謝産物からNMNが生成されます。

NADは生物のエネルギーであるATPを生成する働きの中に必要な補酵素であり、その他にもDNAを修復する役割も持っています。NAD回路ではナイアシンも生成されますが、ナイアシンが欠乏するとペラグラを発症します。発疹や吐き気、下痢などから始まり、最悪の場合死に至ることもある恐ろしい病気です。トウモロコシを主食にしている地域でよく見られるもので、日本ではアルコール依存症の人がほとんどです。ペラグラの治療はNMNの摂取によって行われます。

これだけでは、普通の人が摂取しても特に意味がない物質のように感じてしまいますが、最近の研究でNMNの新たな可能性についてわかってきています。それはペラグラのような特定の人だけの話ではなく、全ての人や動物に関連する効果です。